個室vs 大部屋 入院の時はどっちがいいの?

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入院することになったら、個室にすべきか、大部屋にすべきか悩む方は多いのではないでしょうか?

今回は、入院で使う個室・大部屋について

1.居心地の違い

2.設備の違い

3.金額の違い

の3Roundについて経験者の声も交えながら、個室と大部屋を比較したいと思います。

 

1.個室 vs 大部屋 Round1 居心地の違い

一見すると、プライバシーのことを考えると個室が気楽なようですが、大部屋は大部屋の良さもあるようです。

 (1)個室派の意見

周りの人のことを気にせず入院生活を送りたい人にとっては、やっぱり個室の方が気持ちは楽でしょう。

個室派の居心地の良さは、

①自分の好きな空間をつくれる

②周囲に気を遣わなくてよい

③家族や友人とゆっくり過ごせる

などでしょう。

①は、部屋で音楽をかけたり、アロマを焚いたり、好きな空間をつくることができます。同室の患者さんのいびきや歯ぎしりがうるさい、夜にトイレに行く音で起こされないなど、夜は静かに眠りやすいでしょう。

②は、自分がいびきや歯ぎしりをする場合も安心ですし、夜中にトイレに起きる、着替えなど身だしなみを整えることもしやすいです。

③お見舞いに来てくれた来訪者とも気兼ねなく面会をすることができますし、会話の内容を他者に聞かれないなど、よりプライバシーも保たれます。

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(2)大部屋派の意見

もちろん、大部屋ならではの良いこともあります。

大部屋の居心地面のメリットは、

①入院の先輩たちと知り合える

②そこから“ピアサポート効果”が生まれやすい

③人の出入りが多くて安心

でしょうか。

入院の先輩たちと知り合うことで病気との付き合い方を相談できたり、情報交換することもできます。またはじめて病気した人や入院した人にとっては、同じような経験をした“仲間”がいることは、とても心強いことだと思います。このような同じ境遇の人による精神的なサポートを “ピアサポート”と言い、大部屋では人との交流によってそれが生まれやすいと思います。

③人の出入りが多くて安心については、大部屋で患者さんの人数が多い分、看護師や医師、薬剤師、栄養士など医療者の出入りが必然的に多くなります。

自分に用事はなくても、隣のベッドの患者さんや向かいのベッドの患者さんの処置等があるために、昼間は医師や看護師の出入りが頻繁で安心です。ナースコールを押しづらいくらいの些細だけれど気になることがあれば、このタイミングで話しかけてみるのも良いでしょう。

詳しくは、既出のブログに記載していますので、ご覧ください。

▼ブログ:大部屋での入院って、実際どうなの?▼
http://omimai.giftree.jp/archives/160

▼お見舞いギフトブック▼
https://giftbook.giftree.jp/giftst01/

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2.個室 vs 大部屋 Round2 設備の違い

入院病棟の設備は、

・テレビ

・収納棚、貴重品ボックス

・トイレ

・シャワー

・冷蔵庫

・ランドリー(洗濯機・乾燥機)

・その他(テーブル、椅子など)

などがあります。

テレビや収納棚、貴重品ボックスは、個室でも大部屋でも付いていることが一般的です。

トイレやシャワーは、個室であればその部屋に1つ、大部屋はその部屋に1つが多いですが、病院によっては部屋とは別のスペースにあることもあります。(シャワー室は、病棟で1箇所のことが多いようです)

冷蔵庫は、個室はその部屋に1つ、大部屋は共用スペースにあり、マジックで名前と日付を書いて保管することが多いようです。このほか、共用スペースには電子レンジや電気ポットがあることが多いです。

ランドリー(洗濯機・乾燥機)は、個室も大部屋も変わらず、病院内に設置されたものを使うことが一般的です。

個室では、椅子やテーブルも(高級な個室ではソファのことも)付いていることがあります。

設備については、入院生活の快適さに大きく関わって来ますので、入院前にしっかり確認をして、気になることは質問をする、足りないものはどう補うかを考えておくのがよいでしょう。

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3.個室 vs 大部屋 Round3 金額の違い

(1)個室ならではの「差額ベッド代」って?

大部屋は、宿泊料は無料です。

通常、公的保険のもとでは、病院のベッドの使用料金を含む入院費用は3割負担です。高額になった場合でも、高額療養費制度により一定額を超えた分が払い戻される仕組みになっています。

一方で、個室は、お察しの通り、お金がかかります。

これは「差額ベッド代」と呼ばれており、ベッドの使用料金が公的保険で定められている料金より高額で、その差額を患者側から徴収することが認められている費用のことです。

高額療養費制度の対象外であり、全額自己負担となります。

では、個室の宿泊料である「差額ベッド代」はどのくらい高いのでしょうか?

個室の宿泊料は国で決められているわけではありませんので、病院によりさまざまです。

一般的なのは、1泊6,000〜7,000円程度からという金額です。

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多くの病院では、個室にはランクがあり、部屋の広さ、シャワーや洗面台が付いているか、ソファがあるか、キッチンがあるかという設備の充実度によって料金が変わります。

一方、数千円という安い個室料で、2人1部屋という準個室のような部屋が用意されている病院もあります。

 

(2)「差額ベッド代」がかからずに個室利用も!?

この「差額ベッド代」が入院費用を上下させるのですが、「差額ベッド代」がかからないケースもあります。それは「病院側の都合」と「治療上の必要」がある場合です。

「病院側の都合」の代表例は、大部屋に空きがない場合です。そして「治療上の必要」というのは、大きく分けると以下の3つの場合です。

①感染症の場合

感染を防ぐために、個室隔離しなくてはいけない場合。

②重症で常時注意が必要な場合

モニターやチューブなど多くの医療機器が身体に付いているため、ベッド周囲のスペースを多く取り、さらに医療スタッフが頻繁に訪室する必要がある場合。

③ターミナル(終末期)の場合

家族や他の患者さんへの配慮から個室になる場合。

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いかがでしたか?

以上、個室vs 大部屋の3Roundによる比較をおこなってみました。

双方の特徴、メリット・デメリットがありますが、個室でも大部屋でも、受ける医療の質に差があるわけでありません。

個室か大部屋かの選択は、もちろん使えるお金との兼ね合いもありますが、本人や家族が快適に過ごせるかどうか、そして本人の回復力を引き出せるような環境かどうかが大事です。

これらを参考にしながら、良い環境で入院生活が送れることを祈っています。

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<参考記事>

ファイザー製薬『がん患者入門』
http://ganclass.jp/introduction/surgery/index.php

三井生命 健康コラム『患者それぞれの個室の理由』
http://www.mitsui-seimei.co.jp/joyful/health/021/index.htm

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