お医者さんの視点からみた、病気の時の食事の注意点

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病気をした時、食事はどんなことに気をつける必要があるのでしょうか?
入院中、治療中に食べ物に制限がある人とない人は、一般の人には分かりにくいですし、場合によっては入院している本人が知らないこともあります。
お見舞いで食べ物を渡すときは、もしものことがあったら大変なので、注意する必要があります。

入院中の食べ物の制限は、大きく分けて、
1.病気の影響によるもの
2.お薬の影響によるもの
があります。

1.病気の影響によるもの

病気の影響によるものは、
1)腸の病気で腸が弱っている場合
2)口内炎がひどい場合
などがあります。

1)腸の病気で腸が弱っている場合

腸の病気で腸が弱っている場合、野菜ジュースや100%フルーツジュース、あぶらっこいもの、コーヒー(カフェイン)などがダメになることもあります。「健康にいいから」と言って100%野菜ジュースを飲んでいる人がいますが、腸が弱っているときは下痢になることもあるので注意が必要です。また冷たい飲み物がダメになることもあります。

2)口内炎がひどい場合

口内炎ができると、食べ物がしみたり、食べづらくなるため、どうしても食事を控えてしまいがちです。しかし食事をちゃんと摂らないと免疫力が高まらないため、なるべく栄養をしっかり摂れるものを食べるように心がけましょう。

口内炎は刺激を与えると痛みが増すので、香辛料の入っているものや塩気の多いもの、酸っぱいもの、熱すぎたり冷たすぎたりするもの、炭酸飲料なども、避けたほうが良いでしょう。

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2.お薬の影響によるもの

お薬の影響によるものは、
1)内服薬の影響で、特定の食べ物を食べられない場合
2)お薬で味覚が変わったり、粘膜が弱くなる場合
などがあります。

1)内服薬の影響で、特定の食べ物を食べられない場合

内服薬の影響で、特定の食べ物を食べられない場合があります。これは医師や薬剤師から説明を受けますが、慣れていないと本人・家族が間違えることがあります。

以下、お薬とNGとなる食べ物の一例です。
・ワーファリンと、納豆・クロレラ・青汁など
・骨粗鬆薬と、ヨーグルト・牛乳・乳製品
・抗うつ薬と、アボカド・チーズ・レバーなど
・高血圧の薬や抗生物質と、グレープフルーツ
・免疫抑制剤と、グレープフルーツ

2)お薬で味覚が変わったり、粘膜が弱くなる場合

また、お薬で味覚が変わっている場合もあり、抗がん剤や他の薬でも味覚が変わることがあります。今まで好きだったものが、食べていて美味しくない、食べられなくなったとショックを受けることがあります。

入院中の食事は、ささやかな楽しみのひとつであり、うまく活用することで気分転換になったり、気持ちが明るくなるものです。

食事で困った時は、医師や看護師、栄養士さんに相談してみることや、他の入院患者さんにどんな工夫をしているのか聞いてみるのが良いでしょう。

病気による体調の変化や、お薬による影響ともうまく付き合うことで、病気のときも“自分なりの食”をできるようになることを祈っています。

 

病気のときの食事については、『がん情報サービス』のページも参考になります。

がん情報サービス(国立がん研究センター がん対策情報センター)
食事と栄養のヒント
http://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-2/03-02-02.html

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