お見舞いマナー

お見舞いの時のコミュニケーション 『態度』や『メールの文章』・・・『言葉』に加えて大切な気遣いポイント

お見舞いのときのコミュニケーションは、大きく分けて、

「お見舞いにいって直接言葉をかける場合」

「メールやSNSなど文字で言葉を伝える場合」

があります。

お見舞いのときの言葉以外にも、『態度』や『メールの文章』といった大切な気遣いのポイント、気をつける点があります。

 

1.お見舞いのときの「態度」と「表情」

お見舞いのときに、「言葉」以外に注意することとして、「態度」と「表情」があります。このとき、「態度」や「表情」は、不必要に悲しい顔をする必要はありません。そうすることにより、相手側に逆に気を遣わせてしまいます。

反対に、元気づけようと思って妙に高いテンション、明るい表情にすることも相手を疲れさせてしまうことになりますし、残念ながら周囲に迷惑となることがあります。

『お見舞いの言葉の5原則』の「朗らかで親切」を大事にして、あなたが相手のことを心配している気持ち、見舞う気持ちを「態度」や「表情」にのせて素直に伝えると良いでしょう。

※相手を傷つけないための『お見舞いの言葉の大原則』
http://omimai.giftree.jp/archives/37

2.お見舞いメールの文章(メールやSNSなど文字で伝える場合)

直接お見舞いにいけないときは、メールやSNS、手紙などでお見舞いのメッセージを送ることもあるでしょう。

メールやSNSでお見舞いの文章を送る時のポイントとして、文末・メッセージの最後に

「返信不要だよ/です」

と一言添えるという工夫ができます。

このような工夫をおこなうだけで、相手は「返信しなくては」というプレッシャーから開放されます。体調や気分が優れないときに、返信の手間を減らしてあげることは、相手目線のコミュニケーションを考える上でとても大切です。

また、入院中の相手にメールを送る時間は、早朝・深夜は控えるようにしましょう。入院中・治療中は眠りに入りづらいことも多く、せっかく入眠したところを起こしてしまうことになる可能性や、メールの着信音がなり周囲の迷惑になる可能性があるからです。

 

一方、お見舞い経験者の中には、

“入院している友達が眠れないということで、夜中にLINEでのやり取りをしばらく付き合っていた”

という方もいらっしゃいます。

これも、相手目線のコミュニケーションの良い例といえるでしょう。

このように、言葉に加えて大切な気遣いポイントを押さえることで、より良いお見舞いにつながると良いですね。

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失敗例から学ぶ お見舞いの時の『言葉の注意点』

相手を傷つけないための『お見舞いの言葉の大原則』では、お見舞いシーンで声をかける際に大切にしたい“言葉の5原則” について、考えました。

※相手を傷つけないための『お見舞いの言葉の大原則』
http://omimai.giftree.jp/archives/37

今回では、具体的なお見舞いの失敗談を踏まえて、お見舞いの時の『言葉の注意点』を知り、より良いお見舞いについて考えてみましょう。

 

1.入院経験者が語る、嫌だった言葉の特徴

入院経験者の話を聞くと、お見舞いの時に言われて嫌だった言葉の例として、

「あなたの病気には、この食べ物がいいらしいよ」

「もっとしっかり検診受けておけば良かったね」

「絶対大丈夫だから!」

などがあがります。

 

これらの声がけが、具体的にどのようにマズかったのか、考えてみましょう。
良くないのは、以下の3点です。

①自分の価値観や経験を押し付けられること

②「こうすればよかったのに」、「こうなるよ」と過去や未来の話をされること

③「大丈夫だよ」と無責任に言われること

 

①自分の価値観や経験を押し付けられること

『お見舞いの言葉の大原則』の裏返しですが、自分の価値観を押し付けられることが嫌だったという人が多いです。

「あなたの病気には、この食べ物がいいらしいよ」は、この最たる例と言えるでしょう。

また例えば、胃がんで入院している人に、

「私のおばあさんも同じように胃がんで入院していたの。切除しちゃえば治るよ」

などという声がけも同様に、自分の経験の押し付けになります。

お見舞いにいった相手と同じ病気をした人を知っていたら、その人の話を思わずしたくなることもあるかもしれません。しかし、同じ病気でも重症度や治療、経過は多種多様です。必ずしも同じ経過をたどるとは限らないです。相手をなぐさめようとしたり、相手に有益な情報を与えようと、自分の知っている話をする前に、よく相手の状況を考えてからにしましょう。

 

②過去や未来の話をされること

現在入院している相手に、

「あの時、検診を受けておけばよかったのに」

と声をかけてしまうケースが見られます。

それは他人に言われるまでもなく、ご本人が一番分かっていること(もしかしたら悔いているかもしれないこと)です。そして、そのように過去のことをあらためて言われても今更どうしようもないのです。

 

逆に未来のことで

「これからはちゃんと検診を受けようね」

というのも同様です。

本人が望まないかぎりは、「こうすればよかったのに」、「こうなるよ」という過去や未来の話はやめましょう。

 

③「大丈夫だよ」と無責任に言われること

「あなたなら大丈夫だよ」

という言葉も、他人事、無責任なものに聞こえてしまいます。これは入院している本人が一番考えていて、心配していることです。

相手に声をかけるならば、

「大丈夫だと信じているから」

というように、あなたの気持ちを素直に伝えるようにすると良いでしょう。

「大丈夫だよ」と「大丈夫だと信じている」という表現は、伝える側にとっては似たようでも、受ける側にとっては異なる意味にとられることがあります。

前者のようないい加減に聞こえてしまう断定的な言い回しではなく、後者のように自分の気持ちを素直に表現するのが良いでしょう。

 

2.入院経験者が語る、嫌だった言葉の例

先輩入院経験者から、“入院中にかけられて嫌だった言葉”を聞きました。相手との関係性にもよりますが、参考にしてみてください。

先輩たちにアンケートをとり、以下のようなことを聞きました。医療関係者でも、不用意な一言を言ってしまうことがあるようです。同じことを繰り返さないようにしてください。

“可哀想”
→「上から目線で、何も可哀想とは思っていないように感じました」


“よく頑張ってるね”
→「別に頑張っているわけじゃないです」
“きっと治る”
→「傷つくというより、返答に困りました」
“きっとよくなるからね”
→「関係ない人に言われたくないです」
“まだ若いのに病気になってかわいそう…”
→「年配の人ほどかけてくる言葉。これだけメジャーな病気だけれども、まだまだ他人ごとと思いました」

“二度目の手術は、もっと痛いらしいですよ”(担当の看護師さんより)
→「再手術になり落ち込んでいるときに担当の看護師さんにかけられた言葉です。こちらの気持ちも考えてくれと言いたかったです」
“元気な赤ちゃんを産んできます”(担当の看護師さんが産休に入る際の挨拶)
→「私が子宮体がんで子宮を全摘出をしたのを知っているはずなのに、言われたのでショックでした」

 

先輩入院経験者から、“入院中にかけられて嫌だった言葉”、そのような言葉の特徴でした。周囲の人は、同じような失敗を繰り返さないようにして、病気のときこそ、より良いコミュニケーションを取れるようにしたいものです。
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相手を傷つけないための 『お見舞いの言葉の大原則』

1.お見舞いシーンで「言葉の気遣い」が必要な理由

お見舞いシーンでは、「入院しているあの人は、どんな気持ちなんだろう?」と普段以上に想像力を働かせながら、「言葉の気遣い」をおこなう必要があります。その理由は、相手が体力的にも精神的にも不安定になっている可能性があるからです。それが一見して分かりにくいため、相手を傷つけないためにも、いつも以上に注意をおこなう必要があります。

 

お見舞いのときにかける「言葉」によって、相手との関係性が変わることがあります。より良い「言葉の気遣い」をすることで、大切な人との関係をよくしましょう。

 

2.お見舞いで声をかける際に大切にしたい『言葉の5原則』

 ①「心配している」など、あなたの素直に気持ちを伝えましょう

 ②病気以外のことも聞きましょう

 ③朗らかで親切な態度で接しましょう

 ④自分の価値観を押し付けないようにしましょう

 ⑤相手の気持ちを汲み取り、一緒に考える姿勢を示しましょう

 

①「心配している」など、あなたの素直に気持ちを伝えましょう

よくありがちなのが、どのように声をかければいいか分からずに、声をかけないで放置してしまうということです。しかし自分が入院する立場になったら分かると思いますが、決して放置はせずに声はかけて欲しいのです。「入院したと聞いて心配しているよ」など、あなたの気持ちを素直に伝えるのが良いでしょう。

 

②病気以外のことも聞きましょう

入院すると、どうしても「病気」のことを聞きたくなりがちですが、本人にとって「病気」のことは入院生活のごく一部です。病気以外にも、話したいことはたくさんあります。ぜひ病気以外のことも聞いてみてください。

ただし、病気以外のことでも、病気経験者の中には、「(自分が明らかにいけない)海外旅行の話を聞くのは辛かった」、「くだらない下世話な話を聞くのは嫌だった」などの声もあります。入院している相手の気持ちを想像して、本人がしゃべりたそうなことを聞いたり、本人が興味ある話題を心がけるようにしましょう。

 

③朗らかで親切な態度で接しましょう

入院していると、日々の生活でさまざまなことに不便さを感じたり、この先の人生に不安を抱くものです。そんな時に、外からお見舞いに来てくれた相手が、「朗らかで親切」であることは、ちょっとしたお願いごとをしやすくなりますし、不安な気持ちも打ち明けやすくなります。

ただし、フランクに自分の悩みごとの相談をするのは、関係性をよく考えて判断してください。入院者は、自分の病気のことが頭にある中で、さらに他人のことを考えたり悩んだりすることが負担になります。相手に負担にならないかを確認した上で、コミュニケーションをとるようにしましょう。

 

④自分の価値観を押し付けないようにしましょう

自分の価値観を押し付けて、「相手はこうだから」と勝手に決めつけないようにしましょう。

“病気になってくるとやってくるもの”としてよく言われるのが、「近所のおばさん?」、「宗教」、「遠くの親戚」です。

「この健康食品が良いらしいよ」、「テレビや本でこんな治療が紹介されていたよ」などの信憑性が薄い情報は、本人にとってはありがた迷惑のことが多いようです。相手のことを思うならば、自分の価値観を押しつけることはやめましょう。

 

⑤相手の気持ちを汲み取り、一緒に考える姿勢を示しましょう

前述しましたが、入院していると、生活していてさまざまなことに不便さを感じたり、この先の人生に不安があります。この先、ずっと付き合っていくタイプの病気や障害もあり、本人の悩みや不安はそう簡単に無くなるものではありません。そんな時に、「自分の気持ちを汲み取ってくれて、一緒に考える姿勢」を示してくれることが、どれだけ本人にとってありがたいことでしょうか。大切な人が入院したときは、そのような姿勢でいたいものです。

 

3.入院経験者が語る、嬉しかった言葉の例

先輩入院経験者に、“入院中にかけられて良かった言葉”を具体的に聞きました。相手との関係性により適切な言葉は変わってきますが、参考になれば嬉しいです。

“みんなずっと待っているよ”
→「自分のことを待ってくれている人がいると思うと素直にうれしかった」

“また来るね”
→「お見舞いに来てくれた人からの言葉。次への目標にもなりました」

“大丈夫!みんなが支えてあげるから!”
→「頼りにしている姉の言葉。とても心に残っています」

“仕事のことは心配しなくて良い”
→「同僚からの言葉。安心して治療に専念出来た」


“できることがあったら言ってね”
“また美味しいもの食べに行こうね”
→「頑張れ!とか、大丈夫!と言われても困ってしまうけど、寄り添ってくれたり、未来志向だと嬉しかったです」

 

相手を傷つけないためのお見舞いの『言葉』の大原則を知ることで、大切な人が病気をしたときにこそ、良いコミュニケーションができるといいですね。

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絶対に押さえておきたい! お見舞いの基本マナー

1.お見舞いとは、あなたの想いを相手に伝える行動

「お見舞い」とは、病気やケガをして入院・療養している方に、あなたが回復を願っている想いを相手に伝えることです。入院している人にあなたが想いを伝えることで、本人の心が明るくなるなど、良い影響を与えることができます。

もちろん普段は訪れることのない病院に行くので、お見舞いの際は相応のマナーを意識する必要があります。けれども、「お見舞い」において一番大切なのは、あなたの気持ちを伝えることだということは忘れないようにしましょう。

2.お見舞いの基本マナーと6ステップ

①入院の連絡を受ける

②お見舞いに行っていいか確認する

③日時を決める

④お見舞いの品を用意する

⑤お見舞いする

⑥帰る

 

①入院の連絡を受ける

「お見舞い」は、あなたの知っている人が「病気・ケガ」をしたと聞いた時から始まります。直接本人から聞く場合もあるし、他の人から間接的に聞くこともあるでしょう。

連絡を受けた時は誰でも驚くと思いますが、一番ショックを受けているのはご本人です。連絡が来た時には過剰な心配や同情はかえって本人を傷つけてしまうので、気をつけましょう。

 ②お見舞いに行っていいか確認する

お見舞いに行こうと思った時には、まず本人にお見舞いに行っていいかどうかを確認しましょう。入院していると、体調や治療・検査などで気持ちが不安定になっていることがあります。ですので、突然お見舞いに行くと迷惑になってしまう場合があります。

お見舞いをする際は事前に本人の許可をもらうことが大切です。

直接のお見舞いが難しい場合は、手紙・メール・SNSなどでメッセージを送ったり、お見舞いの品を送っても良いでしょう。

③日時を決める

訪問する日時は、本人の都合はもちろん、病院の面会時間も考えて決める必要があります。訪問の時間は本人とよく相談して決めましょう。

一般的な病院の面会時間は、午後1時から午後8時までです。ただし、食事中や食後のリラックスタイムなどを考慮すると、午後3時から6時(夕食前)までの間でお願いするのが良いでしょう。週末は病院の検査がないため、お見舞いにも適しています。

日時を決める時には、合わせて以下を確認すると良いでしょう。

【日時を決めるときに合わせて確認しておきたいこと】

 ◎何人で行くか(会いたい人はいるか)

 ◎必要なものはないか

 ◎お見舞い品として欲しいものはないか(NGなものはないか)

これを確認することで、より喜ばれるお見舞いができます。

また、念のために入院先の病院名と病室及び受付先(総合受付や、ナースステーションなど)を確認しておきましょう。万が一病室が変わっていても、ここで確認できます。

 

④お見舞いの品を用意する

日時が決まったら、お見舞いの品を用意します。

お見舞いの品は、相手との関係性、相手の嗜好、相手の状況、病院の事情などを総合的に考慮して決める必要があります。詳細は別記事にゆずるとして、ここでは割愛しますが、何よりも嬉しいのはあなたのお見舞いの気持ちです。

 

⑤お見舞いする

病院に入ったら、まず受付かナースステーションで訪問先の入院者名を伝えましょう。

病院の面会ルールがあれば、ここで教えてもらえます。

本人が大部屋にいる場合は、他の入院患者さんの迷惑にならないように、病棟内にあるデイルームや休憩室などでお話することが一般的です。最近では病院内にカフェがあることもあるので、そこでお話してもよいでしょう。

事情により大部屋で話をする場合は、同室者の方に迷惑にならないように、以下のようなことに気をつけましょう。

【面会時に気をつけること】

 ◎他の患者さんのことはじろじろ見ない

 ◎声のトーンを下げる

 ◎大きな音を立てない

 ◎長居しない

また、入退室するときは、同室の方に簡単に挨拶するとよい印象を持ってもらえますし、それが本人のためにもなります。

もし入室時に相手がぐっすり眠っていて、付き添いの人が見当たらない場合には、ナースステーションにお見舞い品を預けて変えるのがマナーです。目が覚めるまで待つのはやめましょう。

 

⑥帰る

面会時間は15~30分が一般的です。本人の体調次第では、長時間の面会が大きなストレスになってしまいます。けれども、わざわざお見舞いに来てくれている人には「帰って欲しい」とは言いにくいものです。面会は意識的に短くしましょう。もちろん、本人が望んでいるのであれば、長い間いても問題ありません。

面会を切り上げる場合は、「じゃあ、そろそろ」と席をたちましょう。

なお、お見舞いの間に看護師さんによる検査の説明や回診があることもあります。この時には席をはずすなどの気遣いを忘れないようにしましょう。

本人のことを心配している知人で、お見舞いに行けていない人がいたら、本人を気遣いながらさりげなく情報を教えてあげると周囲の安心につながるかもしれません。

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